JBLの「ヴェッキオ」シリーズより「A520」です。以下の整備を施しています。・　コンデンサの交換・　配線の引換え・　ウーファーエッジの張替え・　バインディングポストの研磨・　キャビネットの研磨ツイーターのコンデンサを交換しています。（写真7枚目左下）無名品からSuntan製PETフィルムコンデンサに変更。静電容量はオリジナルと同じです。なお、ウーファーはネットワークを介さず直結です。内部配線をJBL製ケーブルに引き換えています。（同右下）すべてのケーブルを「JSC450」としています。ウーファーのラバーエッジを新しく張り替えています。（写真5、6枚目）バインディングポストは一度分解し、薬剤による研磨を施しています。突板仕上げのキャビネットは、全面研磨しツヤを出しています。（写真9枚目）------キャビネット外観は、研磨をかけているので薄い傷は消えています。ただし、片方の天面に落下防止金具を取り付けた跡があります。（写真8枚目上）突板にひび割れはありませんが、一部白化しています。（同右下）ツイーター周辺にバッフルの補修跡を隠すための化粧シールを貼ってあります。（写真7枚目上）素材は、「レザック80つむぎ」の黒です。背面には、整備内容を記したラベルシールを貼っています。なお、本スピーカーはペア品ですが、シリアルナンバーが不明です。片方のツイータードームに、薄い擦り傷があります。（写真8枚目左下）前面ネットは穴や剥がれがなく、綺麗です。------モダンJBLの「ヴェッキオ」シリーズの最小モデル。音のバランスはカマボコで、フィルタースルーのウーファーが繰り出す突っ張った中音域が特徴。現代向けに洗練されたとはいえ、ややぶっきらぼうでやんちゃな雰囲気は往年の音をしのばせます。二種類の突板を使用したキャビネットは手作業でポリッシングし、オリジナルには無いツヤを持たせています。所有感の高いものになっているかと思います。------主な定格・ 2ウェイ2スピーカー／バスレフ型／ブックシェルフ型・ 寸法：W198 x H292 x D180 mm・ 重量：4.2kg・ インピーダンス：4Ω・ 再生周波数：80Hz～20kHz